「ブログ、始めました。」

よろしくどうぞ。

ありがとう、矢島さん。

 

僕がクレしんを見始めたのはおよそ17年くらい前。しんちゃん達と同じくらいだったかな。それからほとんど欠かさずしんちゃんを見てきた。そしてしんちゃんの特徴のある声と面白いセリフで、私や家族のみんなを笑顔にしてくれた。しかしホントにあの特徴のある声はクセになるね...wよくしんちゃんを見ていた子供達がしんちゃんの声マネをするという話は聞いた事あるけど、僕の家では両親(父、母両方共)がしんちゃんの声マネするという謎の逆転現象が起きていたしw

楽しかった金曜日、辛い時があった金曜日、嬉しい事があった金曜日など、僕の人生には多くの金曜日があった。そしてその夜には、しんちゃんがいた。僕は年を重ねるに連れていろいろ変わってしまったがしんちゃん達の日常は相変わらず不変だった。それはもちろん携帯からスマホに変わったりなど、流行が変化するにつれて変わっていく部分もあったけど、しんちゃんがおしりを出したり、ゲンコツやグリグリを食らったり、みんなを笑わせたりなどの日常面では、変わりなくいつまでも続いていった。そして私はこんな日常が、ずっと続けばいいな~と思っていた。

そんな中大きなニュースがあまりにも唐突に訪れた。6月1日、私は平然と過ごしていた、しかし携帯を見てみると...そこには「矢島晶子さんがしんちゃん役を降板」というニュースが入ってきた。

最初はいきなり過ぎて頭が働かなかった。それからしばらくしてやっと頭が動きはじめた。

寂しさのあまり、泣きそうになってしまった。何故なら、僕はこの声のしんちゃんを聞きながら毎週クレしんを楽しんできたんだから。そして、いきなりすぎると思った。29日に降板って...もう1ヶ月も無いじゃん...と。

その日は普通にしんちゃんの放送があったが、全然頭に入らなかった。「もうこの声が聴けなくなるのか...」と思ってしまったからだ。そして放送終了後、僕はいろいろと考えてしまった。矢島さん降板理由にわかってはいた。しんちゃんの声が出しづらくなっていた事、声を作る作業に集中してしんちゃんを自然に演じられなくなる、という理由を聞いて、しんちゃんというキャラを大事にしてきたからこその判断であったので、素晴らしいな、と思った。

それでも...それでも寂しかった。そしていつしか「矢島さんじゃないしんちゃんなんかしんちゃんじゃない!」「もう7月から見るのやめようかな...」という事まで考えてしまった。しかしそれから数日後、冷静になった僕は、考えた。そして、このような答えを出した。「声が変わるからってしんちゃんの性格やいつもの日常が変わるのか?声が変わるという事はいつか来る事だっていう事は分かっていた。でも声が変わったって、僕達を笑顔にしてくれるしんちゃんに変わりは無いじゃないか。きっとしんちゃんも最後は笑顔なんだから、僕達も笑顔で矢島さんのしんちゃんを見送らないと。」と。

そして先日、そう、29日が来た。最後だからって特殊な回ではなく、A、Bパートとも今までと変わらない日常風景だった。Bパートも終わり、終盤に正真正銘矢島さんしんちゃんの最終回、「いつものオラだゾ」が放送された。これはしんちゃんのいつもの一日をまとめた物だった。そして何ともなく一日を終えたしんちゃんが最後に「あ~オラ毎日楽しい!」と言って物語は終了。この話はきっとスタッフが「声が変わってもしんちゃんの楽しい一日はこれからも続きます」という意味と矢島さんへの26年間の感謝を込めて作ったんだと思う。

番組が終了。先ほどのように、笑顔でいようと思っていたがやはり耐え切れず、泣きそうになった。でも次週から新しくなるしんちゃん、いや、「変わるけれど変わらないしんちゃん」が始まる。新しくしんちゃんを担当する小林由美子さんは、いろいろと大変だろうけど頑張ってほしい。どんなしんちゃんであれ、僕はずっと応援していくから。

そして矢島さん26年間お疲れさまでした。そしてしんちゃんの声やセリフで笑顔にしていただきありがとうございました。これからも声優業頑張ってください!

最後に矢島さんお疲れさまという事と、また何かしらのゲストキャラで矢島さんがしんちゃんにきてくれるかもしれない、という思いを込めてこのようなイラストを描きました。

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