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さよなら、サトシ。

「現在放送のシリーズを持ってサトシとピカチュウが主人公の物語は終了」

 

このニュースを聞いた時はどんなに驚いたことか。アニメポケモンで長年親しまれたこのコンビが卒業する。これはかなり衝撃的だよ。

 

アニポケを始めてリアルタイムで見たのは無印の後期辺りから。ポケモンマスターを目指す熱血少年・サトシ、元気いっぱいな女の子・カスミ、頼りになるけどお姉さん好きの変わった人・タケシ。この3人の旅物語。当初はまだ年少だったので出てくるポケモン目当てで見ていたので、サトシ達のキャラについてはあまり興味深く見ていなかった。まあタケシの暴走っぷりはこの頃から印象に残ったけどw

しかし年々見ていくにつれて、サトシというキャラについて興味が。どんな困難があっても諦めずに努力する姿。そしてポケモンに対しての強い愛。特にサトシはどんなポケモンでも平等に接し、ポケモンが失敗しても責めることなく励ましていき、上手くいった時は褒めたり一緒に喜んでくれる。時にはポケモンへの接し方がおかしく、ツッコみたくなることもあったけどまさに理想のトレーナーであり、子供のころの僕はサトシが憧れだった。またそれに応えていくピカチュウを始めとするサトシのポケモンのストーリーも見ごたえがあった。

いろんなバトルやジム戦、ポケモンリーグを重ねながらサトシはどんどん強くなっていく。そんなサトシと旅の仲間との成長物語が好きで毎週見ていた僕。でも中々リーグで優勝できないのはかわいそうだったな...長年頑張っていたんだし、そろそろ優勝させても良いのではと思ったこと何度もある。

そんな感じで毎週見ていたアニポケも年齢を重ねるにつれて興味も若干引いていく。それが出てきたのはBW辺りから。ジムを巡る冒険というマンネリ感もそうなんだけど、この頃からストーリーのシリアス化しつつあり、何よりサトシが大人になりすぎているように感じてきたから。昔のサトシは若干子供っぽさがあり、ギャグが多い一面もあった。こういう所は、ポケモンへの愛の完璧っぷりに対するギャップというか、子供らしさ、人間らしさが出ていて良い部分だった。しかしシリーズを重ねるにつれてそれが減っていった気がしており、それがBW以降よく見られた。サトシは大人になりつつあり、特にXYになってからはもう何もかも完璧な少年という風になっており、「僕の知っているサトシじゃないな...」と思うように。一応録画は毎週しているけど見る機会は減っていく、という感じでアニポケから離れつつあった。

...しかし、SMにてまさかの変化を遂げる。そう、唐突にギャグ満載になったのだ。サトシも例外ではなく、顔芸を連発したり子供っぽさを復活させたりと見ていて面白かった。更にジム巡りのストーリーから島での生活という路線変更でマンネリ化を防ぐ。今までにないアニポケが見られて新鮮で、気がつけば再びアニポケを見始めていました。こういう変化は賛否両論があったみたいだけど、初期のサトシ感が出ていて僕は好き。その一方でバトルの腕は健在だから安心したし。

といろんなシリーズがあるシリーズが変わって世界観や周りのキャラが変わっても、「サトシとピカチュウ」このコンビはもうポケモンの看板とも言えるようになり、これからも2人の冒険は続いていくと思っていた。

近年ではポケモンリーグに優勝したり、世界一のポケモントレーナーになったりとおめでたい報告が続々。これにはおめでたい気持ち、サトシの今までの努力が報われてこっちまで嬉しくなる反面、このままだとサトシの冒険は終わってしまうのでは?という心配があった。でももう25年以上主人公やっているから今更主人公を変えるなんてないでしょ、とも思っていたのだが...

来てしまったのだ...卒業のお知らせが。「やるべきことはすべてやってしまった気がするから、こうなるのはやむを得ない」という状況は分かっていたが、とにかく悲しかった。しかもそれが2~3年で変わるならともかく26年で交代。このタイミングでの交代はいろいろとリスク高すぎでしょ。小さい頃からこのコンビを見ていた僕にとっては辛い。

といろいろな気持ちがあったが、とにかく受け入れるしかなかった。幸い1月からは最終章「めざせポケモンマスター」が放送されている。ここでは過去のサトシのポケモンが週替わりで出演したり、初代・旅の仲間のカスミ&タケシと冒険したりと長年のファンにとってはたまらない要素が多く、まさに最終章にふさわしい内容。ただこの内容で全11話は少ないと思ったね。どうせなら半年くらいやってほしかった。

今までとは違い、特に目的も無く旅をするサトシ達。何か所々が最後っぽくて寂しくなる...

そしてサトシと共に長年出てきたロケット団のメンバーも今作では健在。悪役という立場ながらコミカルでドジな所は見ていて面白かったし、悪役なのにサトシ達並、いや回によってはそれ以上にポケモンへの愛が強かった部分があるロケット団、悪役なのに好きになっちゃう、そんなキャラ。彼らも今回を持って卒業しちゃうのかな...ロケット団だけ続投になればいいなと思ったけども。

そんな感じで見てきためざポケ編。最終回には長年謎になっていた「『ポケモンマスター』とは何か」という課題。その答えをついにサトシは出す。その答えとは...

「世界中のポケモンと友達になること」

...いかにもサトシらしくて涙が出そうになった。ここまでポケモンのことを思う気持ちがあるなんて。そんな彼だからこそポケモンやいろんな仲間に愛されて、ここまで来れた。もう十分友達になれたんじゃないか、とも感じたけど、サトシにとってはまだまだ。こうした意味でのポケモンマスターを目指すため、サトシの旅はまだまだ続いていく。

こうしてサトシとピカチュウの26年間の物語は幕を閉じた。改めて寂しさがじわじわ来るね。それほど僕の中では「サトシとピカチュウ」という存在が大きくなっていたのである。「諦めないことの大切さ」など、人生で大切なことも教えてもらったし。

そんなコンビに変わる主人公が登場する新シリーズが、来月放送される。PV見た感じだと、結構面白そうだね。これから新しいポケモンを築いていくことを期待します。

ただサトシが本格的に卒業っていうのも少し抵抗感があるので、新シリーズにちょい役で出演したり、劇場版や外伝などでその後のストーリーなどを作るなど、何かしらの形で登場してくれることを信じています。

サトシとピカチュウ、26年間お疲れ様でした!!f:id:sebunn:20230324233652j:image