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映画「100日間生きたワニ」感想。

本日、映画「100日間生きたワニ」を観てきました。

原作の「100日後に死ぬワニ」は当時見ていたんだがなんと言うか発想が斬新で、100日後にどうなってしまうのかという緊張感を感じた。そして人は突然亡くなってしまう、という切なさも感じられた。

1年前、100日目の最終回を迎えた...矢先に映画化という突然の発表が。これには驚いて、当時は批判もあったっぽいけども、僕自身は楽しみという気持ちがあったね。この物語が、どうやってアニメになるのか、という楽しみが。

そしてその映画が今日公開。見てみたら結構面白かったです。原作漫画とは違うところも多々あったし。

感想いきますね。ここから先はネタバレ注意です。

 

 

映画が始まって、いきなりワニが死んでしまっていた。なるほど、映画では先に100日後を見せるのね。とはいえこのシーンはいつ見ても切なかったな。だって楽しい花見の日に、突然事故で亡くなってしまうのだから。

その後は100日前に遡り、ワニの100日までの何気ない日常が始まる。その時「〇月」ってテロップが出ていたんだけど、その時感じたのは、100日って約3ヶ月で、結構短いんだなと。でもその中でもワニにはたくさんの思い出があったんだなと。

ワニの日常は、友達のネズミやモグラと遊んだり、バイトの先輩のことが好きになったり、失恋したと見せかけて復縁したりなど、どこにでもあるたわいない日常だった。100日後に死ぬということ以外は。しかも僕たちはそれを知っているから、楽しそうにしているワニを見て心が痛かったんだよね。あと所々に出てくる「死」って言葉にも反応してしまった。

ただ、そんな中でどうしてもツッコみたかったことが。それは、他のみんなが全身服を着ているというのに、どうしてワニだけが上半身裸でいることが多いのかということwあまりにもくだらないことなんですけど。ただどうしても気になった。日常はもちろんのことバイト先や、挙句の果てにはデートの時まで。「デートに行く予定だった水族館が休みだ、失敗した~」いやいや、それ以前の問題だろ。人間の世界でそんな奴がいたら変態扱いだよ。良いシーンが流れても、その部分が気になって仕方なかったw

それは置いておいて、とうとう100日目が来てしまった。せっかく彼女ともうまくいっていた矢先に。こんな悲しい状態で物語は幕を閉じるのか...と思いきや物語は何と急にその100日後へ突入。あれ、こんなのあったっけ?と思った。恐らく続編があったのかもしれないけれど、僕自身100日で終わった後の作品を知らなかったから、オリジナル展開か?と思っていた。そしてその100日後の世界ではワニの友達が通常通りに生活していた。ワニのことにはあまり触れず、悲しそうな表情で。寂しいし、当時のことを思い出したくなかったんだろうな...いたたまれなかった。

そんな時、新キャラのカエルが登場。さっきも言ったけど、この展開が原作であったかどうか知らないんだよね。ただカエルが出た際、「何でこのタイミングで新キャラ?」と思った。あとこのカエルは登場時、ただただウザかったね。やけにテンション高いし、やたらしつこく絡んでくるし。(本人は知らないとはいえ)ワニが死んでみんな悲しい状況なのに、空気読めないな、と思って途中からカエルが腹ただしく見えてきた。

ただカエルもカエルで悲しい事情があったらしく、それを知ったみんなはカエルと打ち解けていき、ワニがいた時のように仲良くなっていく。これを見て、ひょっとしてカエルってワニが生まれ変わった姿なんじゃないか?と思った。後ろ姿もそっくりだったし。

ワニの死後、バラバラになっていた友達は最終的にカエルによってまた一つになった、という良き終わりかたで幕を閉じました。

この作品では「命はいつ終わるか分からない」ということも知ったけど、それと同時に「別れもあれば新しい出会いもあるから、いつまでもくじけないで前を向いて歩いていくのだ」ということを教えてくれました。ありがとうございました。

 

イラストコーナー:ワニ描きました。とても優しくて良い子だというのは分かりました。でも服はちゃんと着ようね!

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