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『相棒』 冠城亘の卒業。

僕の好きなドラマの一つ、『相棒』。そんな『相棒』にて長年杉下右京の相棒をしてきた冠城亘が卒業するとの発表が。

右京さんの相棒は今までいろんな人がいて、それぞれ個性豊かだったんだよね。といっても右京さん自体も結構個性的な人ではあるけどもw

◎今までの右京さんの相棒

初代・亀山薫...正義感が強く、そして熱血。だけど頭はそんなに良くない

二代目・神戸尊...クールで知的。負けず嫌いで右京さんに対抗することもある

三代目...甲斐亨(通称・カイト)...行動的な性格だが、若い故に失敗することも

と、今までの相棒はこんなに簡略的にまとめられるのだが、四代目の亘は簡単には表せない。基本はクールで大人っぽいけど、時々コミカルな部分や感情的な部分を見せるし、右京さん以上に頭が回る...何か今までの相棒の印象を反映させつつ、独特なキャラを作っていた気がする。あと行動力の高さや顔の広さから、今までの相棒にはない活躍っぷりも多かったよね。その反面勝手な行動して右京さんを困らせることも結構あったけど。

亘と他のキャラとの掛け合いも面白かった。まず捜査一課。一応立場上は亘よりも捜査一課の伊丹や芹沢は上...にも関わらず亘はたまにため口混じりで話したり肩を叩いたりなど「ホントに立場あっているのか?」と思えたwまあこれは法務省出身かつマイペースの彼しかできないことだね。この態度の亘も良かったし、そんな亘に振り回される捜一も見ていて面白かった。また亘と伊丹とのやりとりはまるで薫と伊丹とのそれに似ているものがあって、懐かしいなと思うことがあった。そして青木。恐らく彼は亘への一番の被害者なのでは?ともw同期故に雑用に回されたり変なお願いをされてひどい目に遭ったりと散々でたまに可哀想になったwそりゃ警察不信になるわな。まあ彼も彼で口や態度が悪かったりするからどっちもどっちか。亘と青木との掛け合いのシーン、何か薫と伊丹のと似ている気がするね。どちらも同期同士だし。

亘が登場した時、法務省からの出向という特殊な設定だったから、最短の相棒になるだろうと思った。しかし最短どころか、尊やカイト、ついには薫の登場回数を抜き、歴代最多出演の相棒にまでなったのだった。

その年数は約7年。この間に相棒内ではいろいろあったよね。米沢さんや幸子さんの卒業したり、青木が警視庁に入ったり、「こてまり」という料亭に通うようになったり、捜査一課が再びトリオになったり、内村刑事部長が急に正義感強い人になったり...特にキャラが増えたり減ったりが多かったね。7年も経てば人もお変わるでしょ、と思うけどほぼ同じ年数いた薫の時はほとんど同じレギュラーがいた印象だったから、それと比べるとちょっと激しかったね。また青木や出雲などのレギュラー以外にも、怖い雰囲気を醸し出していた未決因、遠峰や癖のある弁護士、連城など相棒に深く携わる人物が登場したのも亘のシーズン。そう考えると亘のシーズンは新しい相棒を築き上げていたのか、と思う。

またこの中で右京さんと亘の間にいろんなことがあった。特命係が亀を拾ったりVRの中でいろんな衣装を着たり喫茶店をやったりお宝探しの様子を動画配信したりなど楽しい時もあれば、2人が対立して言い合いになったり(特に「黙っていろ!」「何様だ?」のくだりは今でも印象に残っている)、右京さんが撃たれたり失明したり、亘が刺されたりなど大変な目に遭うことも度々あった。長い付き合いの中でいろいろな経験をしていき、いつしかお互いに相棒だと認識しあえるようになった右京さんと亘。

そんな亘もついに卒業...名残惜しくはあるけど、これも時の流れなんだなと思ってしまう。

ただ、卒業に関して、寂しさと同時に大きな不安があった。なぜか。長年のファンならなんとなく察するだろう。そして思い出すだろう。前代の相棒のカイトの卒業回を...「通称・ダークナイトという犯罪者になってしまい、最後に右京さんによって逮捕される」という、悪夢のような結末を迎えたのだ。あれは正直酷かった...だってあの回、誰も救われていないもの。そういえばあの後悦子の子供は産まれたのだろうか。気になるな。

そのこともあり、亘はどんな卒業をするのか不安しかなかった。カイト同様逮捕されるのか、それとも今までの相棒にはない、殉職という結末か...いろんなことが頭によぎった。

そして迎えた最終回。(ここから先はネタバレ注意です)

 

 

最終回は前後編であり、鑓鞍やら片山雛子やら相棒ならではのキャラが勢ぞろい。今までの相棒卒業回でもこんなにゆかりのキャラは出なかったから珍しい気がする。

そんな中、社さんの娘と密会していた亘がパパ活疑惑をかけられる。そんな亘に右京さんが「放っておけませんよ!相棒がパパ活疑惑をかけられているのですから!」と亘を''相棒''だと公言!この発言には熱くなったね。右京さんの口から「パパ活」というワードが出たことはさておきw

その後後編では事件の真相を探りつつも「青木が意味深な発言や行動をする」「亘が銃を向けられる」など、殉職フラグが立ちまくりな部分があって心配していたけど、何とか殉職せずに事件は幕を閉じる。そして亘が「公安に入る」という理由で卒業することが明らかに。その理由はいろいろと話していたけど、恐らく社さんやその娘のマリアのためなんだろうな。何か真の理由が亘らしかったし、やっぱりカッコ良いなと感じられた。あと青木も内調に異動になったそうで。何だかんだ仲良しだった2人が、セットで卒業してしまうとは。

ただ個人的に一番印象に残っているのが、最後の右京さんとの別れのシーン。今まで右京さんは相棒が去る際、激励の言葉をかけて見送っていた。しかし亘が去る際は別れを拒み、「もう少し一緒にやりませんか?」と発言。これには驚いたし、それほど右京さんと亘に深い絆が生まれたんだな、と思わず感動してしまった。でも亘は異動の意思を曲げず、2人は別れることに。亘と別れた後の右京さんが寂しそうだったのは印象的だった。

ラストはどこか切なかったんだけど、卒業理由も納得できるし、右京さんとも因縁なく卒業できたのだからカイトの時と違って結構良い卒業回だと感じた。それに公安にいるのだから今後も右京さんと再会できる機会もありそう。また何かしらの回で出てきてほしい。

ともあれ冠城亘、そして彼を演じた反町隆史さん、7年間お疲れさまでした。そしてありがとうございました!

 

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