今年のコナン映画｢名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)｣を見てみました。
今年は久々の黒の組織がメインとなる映画。まだ見ていない人もいるのでこの時点では詳細は伏せるけどつい最近、黒の組織に関していろいろと進展があり、その後に組織関連の映画が公開されるとは。黒の組織はコナンとの一番の因縁がある存在であり、手強い相手でもあるためこれらの対決。少しずつだけどストーリーの核心にも触れられるし、組織回は見どころ満載で好き。
そんな今年の映画はアクションやらが迫力満点で面白かったです!
では詳しい感想を。ここから先はネタバレ注意。特に最近コナンのネタバレ被害が多いと聞きますので本当にご注意下さい...
インターポールが作った高性能顔認証システムの影響で、灰原がかつて組織にいたメンバー・シェリーであることがバレて組織に連れていかれる、というのが話しのおおまかな流れ。しかし成り行きとはいえそんな極秘システムを(見た目は)小学生であるコナンに見せるのってどうなんだ...?まあコナンの世界ではよくあることだから今更ツッコむのも野暮な気がするけどw
そこで灰原を奪還するために奮闘する。コナンももちろんだが、阿笠博士もかなり活躍していた。博士がここまで活躍するのって意外な気がする。劇場版での博士っていうとダジャレクイズ出しているか便利な発明を出すかという認識がある。特に前者の影響が強いからか、コミカルな人という印象が大きい。まあ今回もこの2つは健在だったけどw彼女を助けるために博士はその犯人とカーチェイスを繰り広げる。更に灰原を思うあまり涙を流すシーンも。そういえば博士はこの映画の前日騨のアニメで｢彼女は家族のようなもの｣と言って大切にしていた。長年一緒に住んでいれば、お互い｢大切な人｣っていう感情が出てくるからね。まるで本物の家族みたいになっている、そんな感じがした。そう考えると先ほどまでの必死さや彼女への気持ちも痛いほど分かってくる。
灰原自身も最初は捕らわれたことに絶望していたけど、もう一人捕らえられていた女性が絶望に陥っている時に励ますシーンは、昔とは違う灰原になった気がした。もちろんこれは良い意味で。当初は組織にいたこともあり、クールでかつネガティブな子というイメージがあった灰原。でもその時と比べると明るくなっているし表情も豊かになった。またこの時に｢私は変われた｣と言っていたけど、今の彼女の状況がまさにその通りで、説得力が大きかった。ここまで変わることはできたのは、コナンや博士、そして周りの人達がいたからだと思う。そして改めてここまで変われて良かったと思えた。
その後コナン達によって無事に助けられる灰原。しかしその後コナンがピンチに陥るが、今度は灰原が助けに行く展開に。何このお互い助け合う関係は...もうこの2人は結ばれているのではとも感じた。コナンといえばコナン(新一)と蘭というカップルが定番なのに、コナンと灰原というカップリングも出来てしまったな。
...とこんな感じで興奮していた僕の前に更なる追い打ち(?)が。溺れていたからやむを得ないとはいえ、コナンに対して灰原が人工呼吸をしたのだった。つまりこれはキスである。コナンと灰原ってドキドキするシチュエーションは今まであったものの、キスって初めてじゃね...?しかもその後｢私達、キスしちゃったのよ｣と灰原が心の中で言うシーンが。クールだけど、やっぱりそういう所は気にしちゃうのね。ってことは少しコナンに気があるってことで良いのかな。そう思うとますます興奮してきた。これはある意味、去年に続いて恋愛系作品じゃないか。
しかし最後は灰原が蘭にキスをするという衝撃も。本人曰く｢これで返した｣とのことらしいが、灰原と蘭というまた新しいカップリングが出来てしまったかと思っちゃったよw蘭も蘭で顔を赤らめていたしwといろいろあったけど最後はこんな感じで幕を閉じるのだった。
そういえば灰原の正体がバレたってなった時は今後の原作やアニメの方にも影響しちゃうのかな、と心配したけど、その辺はベルモットがいろいろしてくれて何とかなった様子。相変わらずベルモットは凄いや。ただ協力してくれるのは良いけど、怪しい行動がそろそろバレてもおかしくないような。ベルモットが組織に消されないか心配です。
ともあれこれで灰原とのお別れという悲しい結末にならずに済み、めでたしめでたしということで。
その他気になった点。
・蘭姉ちゃんが今回も超人っぷりをいかんなく発揮していたwまず灰原が捕らえられたという情報から奪還までの行動力も早かったし、ピンガとの肉弾戦はいろんな意味で迫力あった。さすがは蘭姉ちゃんwとはいえ新一に助けを求めるなどヒロインっぷりも健在であり、何故か安心したw超人的なヒロインである蘭姉ちゃん、やっぱり凄い人だ。
・黒の組織は手強い。コナンの考えていることに対して予想外の行動を取り、苦戦させていた。さすが長年戦っていることもあり、一筋縄ではいかないね。特にジンは、残酷な人だと改めて思ったね。少しでも何かあれば仲間だろうが何だろうが殺そうとするんだもの。灰原だって逃げようとしたらすぐさま殺しに入るし。ちょっとやりすぎでしょ。特にひどかったのは組織の人間ピンガの処分の仕方。あれは引いた。宮野明美やピスコの時もそうだけど、仲間でも酷い仕打ちするのね...彼に情ってものは無いのか?まあ無さそうだけどもwそんな中コナン達に味方になってくれる組織のメンバーがいるのが救い。キールやベルモットがいなければ、コナン達ヤバかったし。
今回も面白かったです。やっぱり組織関連の映画はスケールが大きいね。見ていて終始熱くなりました。
毎年恒例の来年の予告だけど、服部平次と怪盗キッドが登場。これはこの2人が対決する映画かな?平次は劇場版だと久しぶりな気がするが...とにかく楽しみ。
ジンとウォッカ描きました。黒の組織といえばやっぱりこの2人だね。
