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「星屑テレパス」感想。

今期のきららアニメ「星屑テレパス」見ました。ちなみに今年のきららアニメは今作のみ。...少なくない?去年は4作もあったのに...近年は奇数の年は少なくなる傾向なのかな?

そんな「星屑テレパス」、結構見どころ満載で面白かった。キャラの可愛さや癒しもあったけど、その一方でストーリーも深い。とにかくいろいろと深い。

 

では早速感想いきましょう。ここから先はネタバレ注意。

 

 



主人公・海果ちゃんは人と話すのが苦手で緊張してあたふたすることが多く、また所々で抜けている部分も。でも「宇宙人に会いたい」というピュアな夢と優しい気持ちを持っている、そんな子。何かそこがとにかく可愛い。まるで小動物的な可愛さを感じ、守ってあげたくなる。

そんな海果ちゃんの前に現れたのは自分のことを宇宙人だという明内ユウちゃん。彼女は明るく元気で海果ちゃんともすぐに仲良くなる。2人がはタイプが違うけど、宇宙人好きと自称宇宙人。宇宙人という共通点から距離が近づく。こういうの良き。

その後2人は宇宙を目指すため同級生の遥乃ちゃんと瞬ちゃんと一緒に、モデルロケットを作る同好会を結成する。仲間が増える過程では海果ちゃんが今までの人見知りから一変。勇気を振り絞る。これはユウちゃんがいたからというのもあるかもしれないが、それでも凄い。その成長っぷりにちょっと泣きそうになった。親かw

ロケット作りでは楽しそうなシーンやギャグはあったものの、その一方で暗い場面やギスギスした場面も。上手くいかなかったり、ミスして叱られたりなどのシーンは見ていて辛い。普通だったらメンタルぐちゃぐちゃになりそうだし、海果ちゃんもそうなっているように見えたけど、何とか持ちこたえて次に生かすように頑張る。凄いな海果ちゃん。何か同好会を結成してその会長になってから、海果ちゃんは変わったような気がする。自分が大変な時でも、他の部員の子に気遣える姿、そこで放つ思いやりのある言葉...会長として頑張っている姿には感動したし、応援したくもなった。

こうしてロケットが完成し、大会へ。ここまで頑張ったんだからこれは良い成績が得られるであろう...そう期待していた。

...が、まさかの結果は惨敗。今まで努力が報われる作品ばかり見てきたからこれには驚き、「努力すれば何でも出来るわけではない」という現実を突きつけられた感じがした。しかもここで「残念だったね、また次回頑張ろうか」で済むと思いきや、この世の終わりかと思うくらいに落ち込む彼女達。ここまでなるか?とも思ったけど、一生懸命取り組んでいたとなると、やっぱりショックが大きいんだろうね...特に海果ちゃんと瞬ちゃんの2人は特に頑張っていたから、その分ショックは大きかったんだろうと思える。

その後はみんな離れ離れになり、海果ちゃんは病んでしまう。今までキラキラな夢を持っていた彼女とは違い、まるで何もかも絶望という状態に。ここまで来るとヤバい。このまま闇落ちしてしまうのかと心配になったけど、ライバルの秋月さんの言葉とユウちゃんの励ましで自分を取り戻していく。秋月さん、敵なのにここまで気遣ってくれるなんて、さすがとしか言えない。ユウちゃんも自分だって一番辛いはずなのに、海果ちゃんに寄り添えるのは優しすぎるよ...

元に戻った海果ちゃんは遥乃ちゃん、そして自分と同じくらい落ち込んでいた瞬ちゃんに会い、同好会は再び一つになっていく。特にこの2人に対してかけた言葉が、海果ちゃんらしい優しさを持っていた。このような接し方が出来るなんて、ホントに成長したなと思えて感動する。あなたはもう立派な会長だよ。

そして

それぞれが新しい目標をたて、前へと進んでいく。次は良い成績を残せるよう同好会のみんなには頑張ってほしいものです。

その他思ったこと。

・自称宇宙人だというユウちゃんだが、彼女の宇宙文化がユニークで面白い。例えば挨拶の「ボナヴー」も個性的。日常で使ったら面白そう。でも一番はやはり「おでこぱしー」でしょ。人の気持ちを読むためにやるらしいけど、だからっておでこをくっつけあうのはドキドキしちゃうよ。顔を近づけるからてっきりキスしちゃうのかとも思ったし...(まあキスを頻繁にするきらら作品はあるにはあるがw)とにかくこんなことを自分がされたら爆発しそうw

・物語は宇宙やロケット関係メインではあるものの、プリクラ撮ったりスイーツを食べたりと普通の女子高生ライフを満喫するシーンもあり安心。そのシーンは微笑ましく、見ているだけで癒される。みんな可愛いんだよ。特に遥乃ちゃん。真面目な優等生というキャラの一方でお茶目な部分があるというギャップ。最高かよ。千夜ちゃんと同じオーラを感じる...w

・モデルロケットの世界って奥深いな。ただ飛ばすだけでなく、ロケットを作る材料だけでなく、当日の天気や風向きなどを考慮しなくてはならない。一番になるには相当経験を積まないといけなさそう。そう考えると海果ちゃん達は初めてにしては結構良かったのでは?あとライセンスがあるのね。一生懸命勉強すれば僕でも取得できるかな...?

・雷門瞬ちゃん。技術面では頼りになるが、初登場でのツンツンっぷりや、その後ロケット作りでの厳しい姿勢から当初はあまり好印象を持てなかった。特に海果ちゃんに厳しく接するシーンでは海果ちゃんが何も言えなくなるくらい追い詰められているのを見て「ここまで言わなくても...」とも感じた。しかし彼女はただただ一生懸命なんだ。厳しくするのも海果ちゃん達の夢を叶えるためにしてきたこと。そう思うと印象が変わってくる。そして11話で瞬ちゃんのホントの気持ちを知った際、「瞬ちゃんも苦しかったんだな...」と同情するように。そして苦しい気持ちから解放された時は良かったね、と思わず感情移入。

 

癒しだけでなくシリアスもあるという、きらら系では無くはないけど珍しい作品。でも面白かったです。シリアスはあまり好きじゃないけど、最後に救いがあるのであればあっても良いのかなとも思えました。

ユウちゃんはまだどんな秘密を持っているのか、彼女達は今後どんな展開を歩むのか。そしてどんなラストになるのか。今後が楽しみ。

最後に海果ちゃん&ユウちゃんのおでこぱしーイラストを。実はこのイラスト、星テレの原作者の大熊らすこ先生が開催する「ボナヴー配信」の企画でTwitterに投稿したところ、何と先生からRT&いいね...!ありがとうございます!【(12/26 18時 追記)更にこの後、最終回同時視聴配信のラストにこのイラストが流れた...!しかも大熊らすこ先生やかおり監督のコメントまで...本当にありがとうございます!!無名絵描きである僕にとって、これはめちゃくちゃ嬉しすぎます!!イラスト描き続けていて良かった...】

(感想No.106)